こども家庭庁は、ベビーシッターの利用料金を割引できる「こども家庭庁ベビーシッター券」の配布を再開すると発表しました。

2023年度の配布は終了していましたが、配布した分の半数近くが使用されていないので、再開した形になります。

ベビーシッター券は、子育て世帯にどのようなメリットがあるのでしょうか。世帯の平均所得や子育て世帯が不安視する経済状況もあわせて解説します。

こども家庭庁ベビーシッター券とは

こども家庭庁ベビーシッター券は、事業所から全国保育サービス協会に割引券の交付を申し込みます。

その後、事業所に所属している従業員が交付された割引券を申請して割引の適用を受ける仕組みです。

ベビーシッター券では、1枚あたり2200円の割引が受けられます。

2023年10月2日時点で、2023年度の上限交付枚数である39万枚に達したので、新規の受付を停止していました。

しかし、利用された実際の枚数は20万枚程度で、約半数が使用されていません。そのため、10月17日から割引券の配布が再開されています。

2023年7月4日に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」によると、18歳未満の子どもがいる世帯が991万7000世帯となり、調査開始以来初めて1000万人を下回りました。

経済的な不安を抱えていることも一因となり、子育て世帯が少なくなっていると考えられます。

では、子育て世帯を取り巻く経済的な不安要素を確認しましょう。