子育て世帯が抱える不安2つ
経済的な不安が生じる根本的な原因は、「賃金の伸び悩み」や「家計の圧迫」が考えられます。
賃金や家計の現状がどのようになっているか確認しましょう。
1. 賃金の伸び悩み
厚生労働省が2023年10月24日に発表した「毎月勤労統計調査」によると、2023年8月の実質賃金は、前年同月比でマイナス2.8%となりました。
実質賃金は、物価の変動を加味した賃金の増減を表す指標ですが、17カ月連続でマイナスになっています。
物価の上昇率に比べて、賃金が伸び悩んでいるため、子育て世帯の生活面でも大きな影響が生じているといえるでしょう。
2. 家計圧迫から教育費の削減
物価高によって家計が圧迫された結果、子育て世帯の習い事に回す費用にも変化が生じています。
住友生命保険相互会社が2022年11月9日に発表した「わが家の台所事情アンケート」によると、家計の負担軽減のために習い事をやめた人は、全体の16%いることがわかりました。
習い事を少なくした人の割合は22.1%で、あわせると約4割が物価高によって教育や習い事に影響を受けているといえます。
賃金は伸び悩み、支出は増え続ける状況が続いているので、子育て世帯の生活や子どもの習い事にも少なからず影響が生じているといえるでしょう。