4. ドライブの回数を減らし、飲みに行く人が増えたなら
ガソリン代の補助をやめる代わりに、先述のような給付金が出た場合をイメージしてみましょう。
「ガソリンが値上がりしているから、ドライブの回数を減らそう。その代わり、給付金で飲みに行こう!」などと考える人が出てくるかもしれませんね。
そうなれば、飲食店が繁盛し、酒蔵や肴の生産者も潤っていくでしょう。産油国に支払う代金を飲み屋に支払うことで、国内の景気が良くなり、税収も増えるかもしれません。
労働力不足が深刻化し、バイトの時給が上昇する可能性もありますね。ワーキング・プアとも呼ばれる人々の待遇が改善することは、大いに望ましいと言えるでしょう。
アルバイトの時給が上がれば、飲み代も上がる可能性がありますね。でも、それは「賃金も物価も緩やかに上昇していく望ましい経済の形」だと言えるでしょう。
バブル崩壊後の長期低迷期にデフレに苦しめられた日本経済が、マイルドなインフレの時代を迎えるとすれば、それは素直に歓迎したいですね。
参考資料
塚崎 公義