【平均・中央値】貯蓄ではどちらを参考にすればよいの?
40歳代、50歳代どちらも、平均と中央値が大きく乖離する結果となりました。実態を掴むにはどちらの数値を参考にするべきか、悩む人も少なくないと思います。
それぞれの数値について、掘り下げていきましょう。
「平均」は数値が大きい方へ引っ張られる
今回の平均とは、その名の通り、貯蓄をしていない世帯から高額な貯蓄をしている世帯までの数字を均したものです。
とくに今回の場合は金融資産を保有していない人を含めるため、貯蓄額が0円の世帯もあれば、3000万円以上の世帯もあります。差が大きい分だけ、平均値を計算すると上方にどうしても引っ張られるのです。
先程ご紹介した平均値をみて驚いた方も少なくないのではないでしょうか。
実態を把握するには「中央値」を見る
一方、今回の中央値とは、金融資産の保有額が最も少ない世帯から順に並べて、その中央に位置する世帯の数字をあわせて見たものです。
平均よりも、この「中央値」の方が実態に近い数字だといえるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/金融ライター
1996年生まれ。千葉県出身。早稲田大学文化構想学部在学中から、まだネガティブなイメージで語られることの多かった「独身女性」が、実際には豊かなくらしを謳歌する「おひとりさま」であると謳う女性サイト編集に従事。
大学卒業後、株式会社良品計画で東京都内店舗の運営・勤務を経て、ライターおよび編集者として活動。女性のライフスタイルや意識調査と、日本年金機構や総務省統計局「家計調査」など公的資料・統計を絡めた記事作成が得意。ビジネス誌『PRESIDENT』、日本経済新聞「xwoman doors」など、紙からウェブまで様々な媒体にて取材・執筆を重ねる。
現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、最新データから読み解く財政事情や資産運用、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、NISAなどのテーマを中心に編集・執筆。趣味は散歩。(2024年4月10日更新)
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。