老後の収入の大きな柱となる「公的年金」ですが、実は一定の要件を満たす配偶者がいる場合、厚生年金の受給額に「加給年金」が加算されることをご存知でしょうか。

2023年10月13日は年金支給日でしたが、加給年金を上乗せして受給した方がたくさんいます。

本記事では、夫婦が知っておきたい「加給年金」の概要や金額、注意点について解説していきます。

加給年金を受け取れる要件として「夫婦の年齢差」が重要となってくるため、本記事を参考にご自身の世帯に該当するかどうか確認していきましょう。

1. 「加給年金」とは?

加給年金とは、65歳到達時点(または定額部分支給開始年齢に到達した時点)で、一定の要件を満たす配偶者または子どもがいるときに加算されるものです。

加給年金の性質上「年金における扶養手当」「年金における家族手当」とも呼ばれています。

要件に該当する場合は厚生年金にプラスして支給してもらえるため、世帯主が定年退職を迎えて収入が減った際の、生活費の補填として役立ちます。

該当する配偶者や子どもの「一定の要件」は下記のとおりです。

留意点として加給年金は「厚生年金」に適用されるものであり、自営業者といった「国民年金のみ加入」している場合は、対象外となるため覚えておきましょう。

なお、厚生年金に加入している場合であっても、20年以上加入をしているといった「加給年金が支給されるための条件」も存在するため、あわせて確認しておけると良いでしょう。