明日はいよいよ2ヶ月ぶりの年金支給日です。2023年度は3年ぶりに増額されましたね。
物価高が続く中での増額は喜ばしいですが、そもそもいくらくらいの年金が支給されているかご存知でしょうか?
年金額はねんきん定期便やねんきんネットで目安を確認出来ますが、注意する点があります。
実はねんきん定期便などで確認出来る数字は総支給のため、手取り額では思ったより少なくなります。
そこで今回は、年金の支給額やどのようなお金が天引きされるのかを紹介していきます。
1. 厚生年金と国民年金のしくみをおさらい
公的年金には「厚生年金と国民年金」があり、下図のとおり2階建ての構造をしています。
1.1 国民年金とは
国民年金とは2階建て構造の1階部分に当たる年金で、次のような特徴があります。
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)
なお、第3号被保険者は保険料納付の義務がありません。
1.2 厚生年金
一方、厚生年金は2階部分に当たります。加入者や保険料などの特徴は以下のとおりです。
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
現役時代の報酬に応じた等級で厚生年金保険料が決まり、加入期間や納めた保険料によって、受け取れる年金額が決まるというしくみです。
ただし、保険料を決める等級には上限があるため、ある程度の年収以上は年金額に差がでません。
上記が国民年金と厚生年金の特徴となります。では、そんな年金から天引きされるお金にはどのようなものがあるのでしょうか。