60歳代「貯蓄額2000万円」を超える世帯は約3割！老齢年金は毎月どれくらいもらってる？ 2023年度「国民年金・厚生年金」の年金額例も見る

2. 60歳代「国民年金・厚生年金」シニアの平均年金月額はいくら？

では、老後の収入の柱となる公的年金についてみていきましょう。

厚生労働省が公表した「令和3年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、60歳代の年金受給額の平均は以下の通りです。

※64歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ支給を選択した者

※国民年金（基礎年金）の月額を含む

※65歳未満の厚生年金保険の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者

老齢年金の受給開始年齢（原則）となる65歳から69歳の平均年金月額は、「国民年金：5万7739円」、「厚生年金：14万3613円」でした。

国民年金は、保険料の納付期間によって年金額が決定する仕組みです。20歳～60歳未満の40年間、全ての保険料を納めれば老後に満額を受け取ることができます。

厚生年金は、現役時代の給与や賞与などの報酬と年金加入期間によって年金額が決定します。国民年金（老齢基礎年金）に上乗せして支給されるため、一般的に国民年金より手厚くなります。

それぞれ個人がありますが、特に厚生年金は現役時代の働きぶりによって上乗せ部分が決定するため、より個人差が大きい年金です。

ご自身の年金見込額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しておきましょう。