2. 10月13日に約44万9000円受給できる夫婦とは

10月の年金支給日に、夫婦で約44万9000円を受給できる夫婦とはどのような夫婦なのか確認していきましょう。

2.1 年金月額44万9000円は夫婦の平均的な受給額

厚生年金や国民年金は、原則として2か月に1回、偶数月の15日に振り込まれます。

なお、15日が土日・祝日で金融機関が休みの場合は、直前の平日が支給日になります。2023年の10月は15日が日曜日なので、13日金曜日が支給日です。

10月に振り込まれる年金は直前の2か月分、つまり8月分と9月分の合計金額なので、「約44万9000円を受給できる夫婦」とは、2か月分の合計額が約44万9000円になる夫婦ということになります。

1ヵ月あたりの受給額にすると、約22万4500円と計算できます。

ここで、前章で触れた、令和5年度の厚生年金の受給額を見てみましょう。平均的な受給額は月額22万4482円でしたね。この金額は、まさに「10月に約44万9000円受給できる夫婦」の1か月分に相当することがわかります。

10月の年金支給日に約44万9000円を受給できるのは、決して一部に限られた方のみというわけではありません。平均的な年収で40年間勤務していた夫(妻)と専業主婦(夫)の夫婦において、標準的な金額ということができるでしょう。

また、専業主婦(夫)が結婚前などに厚生年金に加入していた期間があれば、さらに年金額が加算される可能性があります。

2.2 ただし保険料や税金が天引きされる

10月に夫婦で約44万9000円の年金を受給できても、実際に受け取れる「手取り額」は44万9000円とはならないことに注意が必要です。というのも、年金からは介護保険料や国民健康保険料、住民税、所得税などが天引きされるためです。

手取りで約44万9000円を受給できるのは、年金支給額(額面金額)がもう少し高額な夫婦となります。

実際に振り込まれる金額は、原則として毎年6月に送付される「年金振込通知書」で確認できます。なお、年金振込通知書は年金支払額や受取金融機関に変更があった際には、その都度送付されます。

また、「ねんきんネット」でも受給額を確認できますので、登録のうえ利用するのも良いでしょう。