知名度を上げるためのユニクロの戦略

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イタリアのユニクロ1号店は、ミラノのど真ん中にオープンしました。ミラノのシンボルであるドゥオモから徒歩1分、観光客だけではなく地元の人にも目に入りやすいロケーションなのです。

赤と白が特徴のユニクロのロゴは、石造りの建物が多いミラノの町にしっくりと馴染みました。

ウインドーの商品を見て入店しても、衝動買いの許容範囲にある価格。このあたりが、ユニクロが成功をおさめ、知名度を高めていった要因かもしれません。

2023年にオープンするローマ店も、観光客やローマっ子でにぎわうコルソ通りが予定地となっています。

道を隔てた向こうにはZARAの大きな店舗があり、ガッレリア・ソルディという高級感もあるエリアに、ユニクロは店を構える予定なのだとか。

ユニクロの名を知らない人も、ローマ散策中に目にしてその名を知ることになる、というわけです。

ユニクロのコラボもイタリア人の心をつかむ!

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日本におけるユニクロは、価格を上回る質の良さで知られています。イタリアでも同様です。

他のファストファッションブランドにはない質の良さが注目されて、「ヴォーグ」や「GQ」などのファッションサイトで紹介されることが多くなったのです。

またイタリアの「MARNI」や「Seletti」とのコラボが、大いに目を引きました。普段は敷居が高いブランド品も、ユニクロのコラボ商品ならば入手可能というわけで、オンラインでは品切れが続出。

ロックダウン中に急増した日本のアニメファンを喜ばせる、アニメとのコラボも若者の心をつかんだようです。

ユニクロの知名度は今のところ都市部に住む人にとどまっていますが、ソーシャルなどによってより注目される可能性は高いといえるでしょう。

円安も追い風になる予感

円安の波に乗って、海外からの観光客が増えています。日本国内のユニクロの店舗数を見れば、外国人観光客がユニクロを目にする可能性は大です。

デザインやコスパの良さに納得して、帰国後もユニクロを愛用するケースが増えていくかもしれませんね。

参考資料