KDDI株式会社(9433)(以下「同社」という)が、2024年3月期第1四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
営業利益が、ローミング収入減や前期の会計処理影響(IFRS第17号「保険契約」適用)等で売上高が減少したことにより前年同期比▲10.3%となった。
減収減益ではあるが、同社は通期予想に対する進捗度が、売上高・営業利益ともに想定どおりに推移しているとしている。

KDDIの当第1四半期連結業績

当第1四半期連結会計期間より、IFRS第17号「保険契約」を適用している。おります。これに伴い、前年同期累計期間及び前期末の数値については、当該会計基準を遡って適用した後の数値を開示していることに留意する必要がある。

売上高は、モバイル通信料収入(ローミング収入等含む)の減少▲105億円や前期の金融事業収入の一時的な増加(IFRS第17号「保険契約」を遡及適用した結果により増加)▲182億円などが影響して、前年同期比▲1.4%の1兆3326億円となった。通期売上高計画に対する進捗率は23.0%と同社の想定どおりである。

営業利益は、売上高の減少が影響して前期比▲10.3%の2667億円であった。通期営業利益計画に対する進捗率は24.7%と同社の想定どおりである。

親会社の所有者に帰属する四半期利益は、営業利益の減益がダイレクトに反映されて前年同期比▲7.9%の1769億円であった。