「厚生年金＆国民年金」標準的な夫婦世帯の月額は約22万円（2023年度） 老後「生活費を上回る」年金収入を得られるのか

2.1 厚生年金の年金月額「男女差を見る」

受給者数・年金月額とも男女間の差が大きくなっていることがわかります。

女性の場合は出産や育児をきっかけに働き方に変化がでることがあり、男性に比べて受給者数や年金受給額が少なくなっています。

3. 国民年金の年金月額「平均や個人差を見る」

1階部分である国民年金（基礎年金）をみてみましょう。

• 全体：5万6368円
• 男性：5万9013円
• 女性：5万4346円

受給金額を1万円ごとに見てみましょう。

• 1万円未満：7万27人
• 1万円～2万円未満：28万4152人
• 2万円～3万円未満：90万3006人
• 3万円～4万円未満：274万9550人
• 4万円～5万円未満：463万6048人
• 5万円～6万円未満：791万730人
• 6万円～7万円未満：1500万3006人
• 7万円以上：187万2466人

3.1 国民年金の年金月額「男女差を見る」

男女ともに平均月額は5万円台となっており、男女差はほぼありません。

ご参考までに、国民年金を40年間納めた人が受け取れる「国民年金の満額」は、6万6250円（2023年度・月額）です。年金収入だけで生活を送ることは難しいでしょう。

国民年金基金への加入や付加保険料の納付などといった、年金額そのものを増やす工夫や、個人年金保険などを検討してみるのも良いでしょう。