採用面接の場でリクルーターから込み入った質問をされるシーンを想像してみましょう。その場合には、質問に関して重要なポイントから順番に回答ができることが重要です。
そもそも面接(インタビュー)の時間は限られています。面接官が1日に何人もの学生を相手していることも多いでしょう。そしてそうした面接官は人事部でなければ、職場をいったん離れて面接しているということもあります。もしかしたら、面接よりも仕事の方が気になっているという人がいても不思議ではありません。
そのような状況も様子を見ながら「結論ファースト」を徹底し、自分の意見の背景や裏付けは結論を明確にしたのちに付け加えるとよいでしょう。
日本人の上司や面接官には「結論ファースト」が必ずしも刺さらないのでは、と考える人もいるかもしれませんが、先述のように時間が限られている場合には有効な姿勢・スタイルかと思います。もちろん、面接での雰囲気や相手の性格なども見ながら簡潔に自分の意見を述べるとより効果的なのではないでしょうか。
短時間に相手の聞きたいことを優先順位をつけて整理し、回答することができれば、採用担当者もその学生の入社後のイメージが持ちやすいはずです。
NG行動その5:気配りができない
集団面接で1人に割り当てられている時間が決まっているのにもかかわらず、自分をアピールしまくる人がいます。そうした積極性は買われたとしても、他人への気配りができない学生は会社という組織、ひいてはチームワークには不向きです。
積極性があるだけが取り柄の人材が、たとえばベンチャー企業であればバリバリやっていけるかというとそうでもありません。ベンチャー企業であっても、大企業を含め様々な会社と取引することになります。つまるところ、ビジネスは1人では成立しません。
これまで見てきた中で集団面接上手だと感じるのは、全員に意見を出させ、自分がラップアップ(まとめ)をしれっとしてしまう学生です。ややもすれば、「おいしいところを持っていきやがって」という目で見られがちですが、一面では全体の流れを踏まえて、意見をまとめ上げることができる能力ともいえます。これも一つの気配りができるタイプといえるでしょう。
自分がどうすれば上手く立ち回れるかをまずは考え、当日の面接の流れを見ながら自分の強みを出せるとよいですね。
NG行動その6:話の展開がない
平たく言うと「話がつまらない」ということになります。