60歳代で「3000万円以上」の貯蓄をもつ世帯は全体の20%以上

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上上世帯調査](令和4年)」をもとに、3000万円以上の貯蓄を有する60歳代・二人以上世帯の割合を確認しましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部が作成

60歳代の貯蓄の平均と中央値

  • 平均:1819万円
  • 中央値:700万円
  • 3000万円以上の貯蓄額を有する人の割合 20.3%

60歳代で3000万円以上の貯蓄のある人は全体の20.3%になります。

約20%の割合を高いと捉えるか低いと捉えるかは人によって異なりますが、筆者は高いと捉えます。

デパートや劇場、客単価が高いレストランなどでは、現役世代よりもシニア層が多くを占めている場合もあるでしょう。

このようなシーンをみると、日本経済を回すことに大きく貢献しているシニア層も少なくないことを感じます。

ちなみに、60歳代で「老後資金2000万円問題」をクリアしている人の割合は全体の29.1%です。

2000万円〜3000万円未満の貯蓄額を有する人の割合が8.8%なのに対し、3000万円以上の貯蓄額を有する人の割合が20%を超える点は注目に値します。

一方、60歳代の金融資産非保有率は20.8%となります。また、貯蓄額0円〜500万円未満の人の割合は全体の42.3%です。

まとまった金融資産を保有している約20%の人たちが平均貯蓄額を上げており、多くの人たちが老後資金に不安を抱えている状況といえるでしょう。