少子高齢化や年金への不安、長期化する物価の上昇など、私たちの老後の生活を不安にする要素は多くあります。

老後資金として「2000万円」貯めることが目標と言われているものの、現在の生活に精一杯で思うように貯蓄できないという方も少なくないと見受けられます。

このことは、垣谷美雨『老後の資金がありません』(2018)が人気を博し、ドラマ化や舞台化していることにも窺えます。

この作品では、53歳パート主婦の篤子が老後資金のためにパートや節約に励む姿が描かれています。

その一方、60歳代で老後資金を十分に確保しており、老後の生活は金銭的に安心できるという人たちも一定数いることも事実です。

定年退職される方もいるこの時期は、同年代の貯蓄が気になる方もいるでしょう。

本記事では、60歳代で貯蓄3000万円以上もつ人たちの割合を見た上で、この年代の就業率についても見ていきましょう。