2. 厚生年金「月10万円・10年間」加入で増える年金月額はいくら?
手取りが減るというデメリットばかり気になりますが、社会保険に加入するメリットは多くあります。
その一つが、厚生年金に加入することで、将来の年金額が増えるというメリットです。
たとえばパートで月10万円、年120万円の収入がある場合を考えてみましょう。
厚生労働省によれば、パートで年収120万円の場合、支払う年金保険料は月9000円、年10万8000円です。
つまり、厚生年金保険料だけで、手取りは年10万8000円減り、年間の手取りは109万2000円に下がります。
一方で、その後10年間厚生年金に加入すれば、将来月5000円、年6万円の年金額が増える試算となります。
一般的な年金受給開始年齢は65歳から。女性の平均寿命は87.57歳ですから、22年間として132万円年金が増えることになります。年金生活になれば収入が限られますから、少しでも年金額を増やしておくと安心でしょう。
もちろん平均寿命通りにはならず損することもあれば、人生100年時代、それよりも長生きする場合もあります。
公的年金に対する不安は年々増しますが、「受給開始から生涯受け取れる」のは大きなメリットだと覚えておきましょう。