【老齢年金月額】2023年度「厚生年金と国民年金」は増額に。みんなの平均受給額はいくら？年金以外に老後資産を作る方法

2. 厚生年金と国民年金「60～90歳以上のみんなの平均受給額」はいくら？

国民年金の満額受給額とモデル夫婦の受給額を紹介しましたが、厚生年金・国民年金それぞれの平均受給額はいくらなのでしょうか。

2021年度末時点における年齢ごとの厚生年金・国民年金平均受給額は以下のとおりです。

出所：厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

平均年金月額：14万3965円
※64歳以下は、特別支給の報酬比例部分のみを受給する人の平均年金月額を記載
※国民年金部分を含む

平均年金月額：5万6368円
※64歳以下は、繰上げ支給を選択した人の平均年金月額を記載

64歳以下の厚生年金受給額は、厚生年金の受給開始が60歳から65歳に制度変更となった際の緩和措置として、年金の一部（特別支給の報酬比例部分）を受け取る人の平均年金受給額を記載しています。また、64歳以下の国民年金受給額は繰上げ受給をした人の平均受給額です。

そのため、繰上げ受給をしない人が受け取る一般的な受給額は65歳以上のデータを参考にしてください。

厚生年金受給者の平均受給額と国民年金の受給額の差は約2.5倍です。会社員経験のない自営業者は国民年金のみしか加入しないため、年金だけで生活するのは一般的に難しいでしょう。

一方で、厚生年金受給者の受給額は基本的には高くなります。特に、夫婦ともに会社員や公務員として長く働き、ともに厚生年金を受給する場合の合計年金受給額は高くなると考えられるでしょう。

ただし、厚生年金は会社員・公務員時代の年収や勤務期間により受給額が大きく変動するので、自分の年金受給額をシミュレーションしてみてください。

ねんきんネットなどを利用すれば、大体の年金受給額の把握が可能です。