50歳を過ぎて、そろそろ老後生活を考える頃になると、自分がどのくらいの年金をもらえるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
厚生労働省年金局の「厚生年金保険・国民年金事業の概況2021(令和3)年度」によると、老齢厚生年金(老齢基礎年金含む)の平均受給額は月14万3965円。
しかし男女別にみると、男性の平均受給額は月16万3380円、女性の平均受給額は月10万4686円であり、女性のほうが月約6万円、少ないことがわかります。
今回は、厚生年金の制度について確認しながら、あわせて月10万円ほどの年金を受け取る人が、年金を平均の月14万円ほどにするにはどうしたらよいかも紹介します。
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1. 年金制度について簡単に解説
日本の公的年金制度は、2階建てになっています。
1階部分は、日本に住んでいる20~60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」です。
2階部分は、会社員・公務員が加入する「厚生年金」で、国民年金に上乗せになります。
働き方がフリーランスや自営業者であれば、将来は1階部分の「老齢基礎年金」だけを受け取ります。
一方、厚生年金に加入している会社員や公務員が将来もらえる年金額は、1階部分の「老齢基礎年金」と2階部分の「老齢厚生年金」の両方です。