3.2 月平均14万円を目指す方法2:60歳以降も働き厚生年金に加入する
2021年4月から高年齢者雇用安定法が改定となり、雇用主は70歳まで就業機会を確保することが努力義務となっています。
その影響により、最近では定年後の再雇用、60歳以上の積極採用など、シニアの働き口がどんどん増えています。
この機会を積極的に利用しましょう。
たとえば、年収180万円で1年間働くと年金額は約1万円(月額:833円)、5年働けば年金額は約5万円(月額:4166円)増額となります。
また、年収240万円であれば、1年間働くと年金額は約1万4000円(月額:1166円)、5年働けば年金額は約7万円(月額:5833円)増額となります。
年金の受給開始を繰下げするよりは増額率が低く感じるかもしれませんが、厚生年金に加入した分、着実に受給額を増やすことができます。
4. まずは年金受給額の確認を
将来の年金を考える場合は、自分が受け取る予定の年金を知ることから始めましょう。
50歳以上であれば、毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」で目安が確認できます。
もし少ないと感じるようなら、60歳以降の働き方次第で、増やすことができます。
早めにイメージをつかみ、老後に備えましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」2022年12月
- 日本年金機構「老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定について」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
舟本 美子