2.2 準富裕層とは?

さて、富裕層の占める割合をみて、どのように感じたでしょうか。

「自身の周りにもいるな」と感じた方もいれば、「自分にはやっぱり関係ない遠い話だ」と思った人も多いのではないでしょうか。

富裕層と聞くと「異次元の人」というイメージかもしれませんが、その次に位置していた「準富裕層」についてはどうでしょうか。

準富裕層は、資産が5000万円以上1億円未満の層です。全体に占める割合は、約6.32%です。「ここだって無理だろう」と感じたかもしれませんが、実はこの「準富裕層」は比較的目指しやすい層かもしれません。

ここでポイントとなるのが、「時間と金利を味方につけた資産運用を行うこと」です。

投資信託を活用した金融商品は、「複利」でお金が膨らんでいきます。つまり時間をかければかけるほど増え幅が大きくなっていきます。

仮に、年率6%の複利で30年間運用することができた場合、毎月5万円を積み立てていけば、約5000万円の資産をつくることができます。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

預貯金とは異なり、資産運用には元本割れのリスクが伴います。とはいえ、預貯金だけで資産形成を行う場合よりも効率よくお金を増やしていくことも可能です。

資産を増やす仕組みづくりは、目的やリスク許容度にあった運用方法を見つけることから始めましょう。

参考資料

荻野 樹