おひとりさま女性「老後の月の生活費」持ち家・賃貸別にいくらか

老後、女性がひとりで生活していくためにはいくら必要でしょうか。総務省の家計調査から65歳以上の単身女性の1カ月の生活費をみてみましょう。

出所:総務省「家計調査/家計収支編/単身世帯/2021年/第2表 男女,年齢階級別」をもとに筆者作成

食費3万6216円、住居費1万2495円、水道光熱費1万3156円、交通・通信費1万2843円など、1カ月の支出を合計すると13万7653円になります。

ここで気を付けたいのが住居費です。このデータでは持ち家率83.9%となっており、持ち家の人の住居費が多く反映されているため、賃貸で暮らしている人の住居費が見えてきません。

そこで、単身世帯の住居の所有関係別のデータをみると、民営借家では住居費は平均5万1472円となっています。

もちろん、住む地域や住居の種類、広さなどによって、住居費は異なってきますが、ここでは平均額を使って試算します。賃貸の場合は、上記金額で住居費を置き換えて消費支出を出すと17万6630円になります。

65歳以上の単身女性1カ月の生活費は、住居が持ち家の場合は12万~13万円、賃貸の場合は17万~18万円を目安に考えておくといいでしょう。