筆者が小学生のころ、現役を引退し毎日趣味の没頭している楽しそうな祖父をみて「老後は悠々自適の生活なのだ」と思っていました。

では現在公的年金を受け取っているシニア世代はどのように感じているのでしょうか。生命保険文化センターの意識調査によると、下記のような結果に。

出所:生命保険文化センター「ライフマネジメントに関する高齢者の意識調査」

人生 100 年時代の到来に対しては、「不安が大きい」(“どちらかといえば希望より不安が大きい”と“希望より不安が大きい”の回答の合計)が 51.2%と半数を超える結果となりました。

年齢別の資料によると、「不安が大きい」は高年齢層になるほど低くなっている傾向がみられたようです。

「公的年金は減っている」となんとなく巷で言われている昨今ですが、ではこの10年の老齢年金支給額は、本当に減っているのでしょうか。国民年金と厚生年金の受給額について、10年の推移を確認してみます。

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