減る年金「10年で6万円以上もダウン？」厚生年金と国民年金は平均いくらか

3. 「厚生年金」の受給額、この10年の推移を見る

では、会社員等が加入する厚生年金についてはどうでしょうか。同様に見ていきます。

出所：厚生労働省年金局「平成28年度厚生年金・国民年金の概況」

・2012年：14万8422円
・2013年：14万5596円
・2014年：14万4886円
・2015年：14万5305円
・2016年：14万5638円

出所：厚生労働省年金局「令和3年度（2021年）厚生年金・国民年金事業の概況」

厚生年金に関しては、減少傾向が見られます。10年前に比べて約5000円の減ですね。年間にして約6万円減ると考えると、決して少なくない金額でしょう。

最新公表分（2021年度）の平均月額は、国民年金（老齢基礎年金）の5万6368円、厚生年金（老齢基礎年金を含む）の平均月額が14万3965円です。

もちろん、現役時代の年金加入状況などにより、実際の受給額には個人差がありますから、平均額だけを鵜呑みにするのは避けたほうがよいでしょう。

とはいえ、「年金だけで」老後を過ごすことに不安を感じる方が大多数かもしれません。