人生100年時代を見据えたマネープランを

最近では、人生100年時代とも言われています。

少し前の資料にはなりますが、2017年12月19日に開催された「人生100年時代構想会議 中間報告」に関するとりまとめには、目を見張るような内容が書かれていました。

「ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。」

出所:人生100年時代構想会議中間報告より引用 

仮に、100歳まで生きるとして計算した場合、定年を60歳とすると約40年間あります。

先ほどの生命保険文化センターの調査より、老後にかかる最低の日常生活費で計算すると

  • 23万円×12カ月=約276万円(年間)
  • 276万円×40年間=約1億1040万円

これだけの生活費がかかります。

一方、2019年6月3日に金融庁から公表された金融審議市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」によると、夫が65歳以上で妻が60歳以上の夫婦のみの世帯の場合、毎月の年金収入は約20万9198円でした。

この資料をもとに、老後の平均的な収入を計算すると

  • 約21万円×12年間=約252万円(年間)
  • 252万円×40年間=約1億80万円 

※年金収入は四捨五入し、約21万円で計算

先ほどの支出から、収入を差し引くと以下のとおりです。

  • 約276万円-約252万円=24万円(年間)
  • 24万円×40年間=約960万円

つまり、仮に100歳まで生きるとして老後は最低の生活費がかかると想定した場合には、平均で約960万円不足すると考えられます。