おひとりさまは「老後2000万円問題」をクリアしてる?年代別の貯蓄額の平均を確認

前述のように最近では、おひとりさまライフを楽しむ方が増えています。一方で、おひとりさまの中には経済的な観点から明日の生活に加えて、老後について不安を抱える方も多いです。

ここでは、前述のジブラルタ生命保険株式会社の調査結果からおひとりさまの年代別の貯蓄額を見ていきましょう。

出所:ジブラルタ生命保険株式会社「おひとりさまに関する調査2022」

男性の貯蓄額の平均は735万円、女性の貯蓄額の平均は680万円です。

年代別に見ると、学生や入社年数の浅い人も多く含まれる20代の貯蓄額は100万円台ですが、30代以上になると男女ともにまとまった貯蓄があるようにも見受けられます。

しかし、60代の貯蓄額の平均は男性で1668万円、女性は1366万円となっており、「老後2000万円」には到達していません。

老後2000万円問題は高齢夫婦・無職世帯の月の収支が約5万5000円赤字となり、老後を30年と仮定して約2000万円不足するという試算です。

夫婦世帯の試算ですが、持ち家が想定されていたり、介護費用等は入っていなかったりするため、おひとりさまの場合にはご自身に合わせて老後いくら必要か考える必要があるでしょう。

高齢になると、若いときには思ってもいなかったような部分でお金がかかることもあります。たとえば、おひとりさまで体調を崩した場合、宅配サービスの利用やタクシーの日常的利用などが必要になることもあります。

まずはねんきん定期便やねんきんネットなどで公的年金の受給予定額を確認したり、将来の老後生活費用を考えたりするといいでしょう。