4. おひとりさまシニアの「お金事情は結構シビア」
70歳代の単独世帯の貯蓄事情や、ひとり分の年金に関するデータを見てきました。
参考までに、総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」によると、65歳以上・単身世帯のひと月の消費支出は13万2476円です。
ひと月の年金額や資産状況はひとそれぞれですが、公的年金「だけで」暮らしていくには結構シビアといえるでしょう。
「人生100年時代」を見据えたお金の準備は、現役時代の元気なうちから、無理なくコツコツと進めていく必要があります。まずは預貯金をしっかりキープし、保険商品などでまさかのリスクに備える視点を持つのもよいでしょう。
そして、余剰資金を資産運用に回して、お金を育てていくのも一案です。「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」など税制優遇制度を検討してみてもよさそうです。
参考資料
- 厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」各種分類別データ
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厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
荻野 樹