「年金だけでは生活できない」と言われる現代。
では、みなさん年金以外の収入はどのようなかたちで備えているのでしょうか。
SBIエステートファイナンス株式会社がマイナビニュースのユーザーである、60歳~65歳の持ち家所有者男女395名を対象に行った「老後破産に対する不安と老後の家計収支の状況」では、老後資金について調査をしています(2022年12月8日公表)。
60歳~65歳の老後資金や、60歳代の貯蓄事情についても見ていきましょう。
60~65歳「年金のみで生活できる」5人に1人「公的年金以外の収入」とは
SBIエステートファイナンス株式会社によれば、「将来、年金(厚生年金と国民年金)のみで家計収支はプラスになる予定ですか?」と質問に対し、年金のみで家計収支がプラスになるのはたったの19.5%。
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出所:SBIエステートファイナンス株式会社「老後破産に対する不安と老後の家計収支の状況」(2022年12月8日公表)
つまり、8割以上と60~65歳の大多数が年金だけでは生活できないと答えています。
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出所:SBIエステートファイナンス株式会社「老後破産に対する不安と老後の家計収支の状況」(2022年12月8日公表)
将来想定される年金以外の収入としては、「個人年金保険」が39.2%ともっとも多く、次に「株式などの配当収入」37.0%、「確定拠出年金」25.3%、「不動産収入」10.4%「無し」15.9%となりました。
今の60歳代前半では個人年金保険や配当収入で備える方が一定数いるとわかります。
60~69歳「平均貯蓄額」と貯蓄分布を見る
年金以外の収入がない方もいましたが、その場合、仕事を辞めると年金と貯蓄で生活することになります。
では、今の60歳代で貯蓄を金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」から確認しましょう。
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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成
60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
今の60歳代の貯蓄は平均で2000万円を超えましたが、これは一部の富裕層の影響を受けています。
より実態に近い中央値では810万円となりました。
上記を見ると60歳代の4世帯に1世帯は貯蓄100万円未満となっており、厳しい貯蓄事情がうかがえます。
世帯差によるところも大きいため、老後資金については退職金や公的年金に頼らず、早くからコツコツと備えていく必要があるでしょう。
働く以外の老後資金対策を
今は60歳代でも約半数が働いており、「仕事による収入」も老後資金を支える大きな一つとなっているでしょう。
一方で、健康寿命の平均は男性で72歳、女性75歳となっており、いつまで元気に働けるかは誰にもわかりません。
今の60歳代前半の方も個人年金保険や配当収入で年金以外に備えている方がいますから、現役世代も公的年金以外の備えが必要でしょう。
自民・公明両党が2022年12月16日に公表した「令和5年度税制改正大綱」では、NISA(少額投資非課税制度)制度の恒久化や無期限化が盛り込まれています。
リスクはありますがきちんと調べて、国の税制優遇制度であるiDeCoやNISAを利用して老後に備えるのも一つでしょう。
老後はまとまった資金が必要になるからこそ、早くからの備えが肝心です。この年末年始にご自身でできる老後対策を探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- PRTIMES「年金のみで生活できるのは5人に1人、年金以外の収入を合わせても家計収支は6割がマイナス、身近に迫る老後破産の危険性」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)各種分類別データ]」
- 自由民主党 公明党「令和5年度税制改正大綱(2022年12月16日公表)」
宮野 茉莉子
