男女別・年代別にみた年収の傾向と対策
ところで、年収460万円の壁は高いのか気になるところですよね。
国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収が年収460万円を超えるのは35歳以上です。以後、65歳まで年収は上昇傾向です。
一方、女性の平均年収はほとんどの年代が年収320万円未満で推移しています。
お勤め期間が2003年4月以降の場合の計算式にあてはめると、年収320万円・国民年金未納期間なしの条件で月額12万円程度の年金の見込額になります。
ただし、今後は超少子高齢化により世代間格差や年金水準の低下が懸念されていますから、同じ条件でも受給額が少なくなる可能性もあります。
厚生年金加入者の夫婦であれば二人分の年金でなんとかやっていけるかもしれませんが、単身の場合は男女ともに年金だけでは暮らせない人が増加するかもしれません。
年金を増額するため受給開始を遅らせることも一つですが、その間の収入を確保することも考えるといずれにせよ自己資金を準備しておく必要があります。
毎月の収入から「残ったら貯金」ではなく、先取りでお金を貯める習慣づけをおすすめします。
参考資料
尾崎 絵実