厚生年金を14万円以上受給できる人の年収を試算
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は14万4366円です。
ただし、この受給額には定額部分の金額も含まれています。
ここでは、2021年度の満額6万5141円を差し引いた7万9225円を報酬比例分だと捉えて考えていきましょう。
月額約8万円(年間96万円)の上乗せがあれば生活もずいぶん助かりそうですが、一体いくらの現役時年収が必要になるのでしょうか。一定の条件をもとに試算していきます。
◆試算条件
- 2003年4月以降に厚生年金に38年間加入
- 国民年金は40年間未納なし
- 配偶者や扶養家族はいない
- 報酬比例部分が年額96万円
2003年以降の試算式あてはめると、
平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の加入期間の月数=96万円
平均標準報酬額×0.005481×456=96
38万4000円×0.005481×456=95万9745円
標準報酬額を38万4000円で当てはめた場合、定額部分と報酬比例部分をあわせて月額14万円ほどの年金を受給できる計算になりました。
標準報酬額38万4000円を年収になおすと、約460万円です。
生涯年収を平均460万円でキープできれば、老後は14万円以上の年金が期待できるかもしれません。