2. 年金振込通知書で「年金の手取り」を確認
さて、先程のねんきん定期便はあくまで「見込額」になり、実際の振込額とは異なります。
実際に受け取る金額は「年金振込通知書」に記載されています。
会社員や公務員が受け取る給与でも、総支給と振込額に差があるように、年金にも総支給と振込額に差が出ます。
実際に振込通知書がどのように記載されているのか、くわしく見ていきましょう。
2.1 年金振込通知書の項目1.年金支払額
ここに記載のある金額は、あくまで各種控除を行う前の「総支給額」となります。
2.2 年金振込通知書の項目2.介護保険料額
現役時代に給与天引きされていた「介護保険料」も、年間の年金支給額が18万円以上の方は年金から控除されます。
2.3 年金振込通知書の項目3.後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)
介護保険料と同様に、後期高齢者医療保険料や国民健康保険料(税)が天引きされます。ただし、天引き対象でない場合には記載がありません。
2.4 年金振込通知書の項目4.所得税額および復興特別所得税額
年金に応じた所得税額および復興特別所得税額が天引きされます。
社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額が記載されています。
2.5 年金振込通知書の項目5.個人住民税
個人住民税も天引きとなります。
2.6 年金振込通知書の項目6.控除後振込額
ここに記載の金額が、各種控除後の実際の振込額となります。いわゆる「手取り」です。