11月に入っても物価上昇が続き、思うように家計管理ができない方も多いのではないでしょうか。

今回は、具体的な事例をもとに「マネー相談」をお届けします。

第1回目の相談者であるトモミさん(仮名)は、30代前半の専業主婦。2人のお子様の育児で忙しい日々を送っていらっしゃいます。

お悩みは、家計管理ができていないことと、貯蓄ができないことです。何に使ったかわからない「使途不明金」が多く、「家計簿をつけないと…」と思っているそうです。

なるべく手軽に家計管理ができて、お金も貯められる方法を知りたいというご依頼に対してのアドバイスをまとめました。

貯蓄ができない!専業主婦トモミさんのご家庭の家計状況

トモミさんのご家庭の収支について、おおまかな情報を教えてもらいました。

相談者:トモミさん33歳(専業主婦)

  • 4人家族
  • 夫:40歳 会社員
  • 子ども:3歳・1歳 

収入 月間:35万5000円

  • 年収(手取り):約650万円(約534万円)
  • 月収(手取り):約40万円(約33万円)
  • 児童手当:2万5000円
  • ボーナス年間(手取り):約170万円(約138万円)

貯蓄 合計:約80万円

  • 普通預金:約80万円
  • 毎月の貯蓄額:児童手当はすべて貯蓄。(※追加で家計費の余った分を貯蓄にまわそうと思っているが、実際はできていない。)
  • ボーナス:20万円×年2回
  • 投資:0円

支出 月間:32万5000円~35万5000円

  • 家賃等:8万円
  • 車両費:1万円
  • 電気水道料金:2万円
  • 通信費:1万5000円
  • 保険料:2万5000円
  • 夫の小遣い:3万円
  • 貯蓄:2万5000円(児童手当)
  • 使途不明金:12~15万円(食費など日々必要なお金の管理ができていない。おそらく公園遊びでの自販機やコンビニのついで買いが多いかも…。)

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LIMO編集部作成

LIMO編集部作成

 

トモミさんへのアドバイス(1):家計簿をつけなくても家計管理はできる

現状をおうかがいした内容での課題は、これから順調に貯金を増やすことができるかです。

現状、確実に貯蓄できているのは、児童手当の月2万5000円のみ。このお金は、子どもさんの教育資金になるはずなので、実質、それ以外の目的では使うことはできません。

今後子どもさんがどんどん成長し、大学に進学する頃になれば、教育費の負担が増すはずです。それまでの間に、2人の子どもさんが希望する教育が受けられるよう、資金を少しずつ準備する必要があります。

そのためには、トモミさんが言われるとおり、家計を見直し、貯蓄できる体質へと改善していきたいものです。

その際、具体的な行動として「家計簿をつける」ことは有効かもしれません。支払った経費を日々、地味に記録していけば、何に使ったのかを細かく検証できます。

そして、支出の優先順位を地道にチェックしていけば、経費の見直しに繋がるかもしれませんが、とても面倒な作業です。家事や育児で忙しいトモミさんには向かないのではないでしょうか。

そのような手間をかけない家計管理の一歩として、以下の2つに取り組んでみてはどうでしょう。

  1. 児童手当の2万5000円以外に、手取りの1~2割の範囲で「先取り貯蓄」を行う
  2. 2つの費目の予算を決める(食費:月4万円、コンビニ費:5000円)

それぞれの効果について以下に詳しく説明します。

トモミさんへのアドバイス(2):先取り貯蓄の効果とは

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noina/shutterstock.com

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トモミさんは、児童手当とは別に「家計費が余ったら貯蓄にまわそう」と思っていますが、実際はできていません。これは、お金が貯まらない人に共通する発想です。

「使う」ことが前提となり、「貯める」に意識が向いていません。そうなると、目の前にお金があればあるだけ使ってしまい、貯蓄にまわせるお金は捻出できません。

本気で貯蓄したいと思うなら、月収の手取り33万円のうち、3万3000円~6万6000円を先取り貯蓄しましょう。

先取り貯蓄とは、お給料が振り込まれたら、まず一定額を口座から引き出し、貯蓄へまわすしくみです。最初から、使えるお金の枠を縮小して残りでやりくりすれば、一定のムダは自動的に排除できます。

簡単に貯蓄を増やすためには、お金を確実に貯められるしくみへ落とし込んでしまいましょう。

トモミさんへのアドバイス(3):予算を決めることの効果とは

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Princess_Anmitsu/shutterstock.com

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家計を管理する際「袋分け家計管理」という方法があります。使う予定のお金を費目ごとに予算分けして、それぞれ封筒で管理し、予算内で生活できればOKとなります。

封筒にお金を分けて管理するだけなので、簡単に取り組めます。費目を増やすと、封筒にお金を入れる段階で悩んでしまうかもしれませんので、今回は「食費」と「コンビニ費」の2つに絞りましょう。

食費の月予算は4万円、1週間では1万円です。1回あたりの買い物が5000円ほどなら、スーパーに行くのは、一週間に2回だけ。予算を守ろうという気持ちが働けば、無機軸にスーパーに足を運び、必要かどうかわからないものを買ってしまうことがなくなります。

同様に、コンビニ費も予算を決めてしまいましょう。コンビニでのお買い物が、食費と混ざらないための工夫としては、電子マネーなどで別枠にしてしまうという方法もあります。

予算を決めたら、明確に費目ごとの区分を決め、守るだけ。今まで、使途不明金にモヤっとしていたかもしれませんが、簡単に解消できるはずです。

まとめ

家計管理と貯蓄は、別ではなく一体で考えましょう。まずは、貯蓄をして、残りで費目ごとの予算を決めるだけです。

舟本 美子