近年、日常生活からビジネスシーンまで、SDGsに関する話題がトレンドです。
投資の分野においても、SDGsの活動に取り組む企業やプロジェクトを支援する「SDGs投資」が注目を集めています。
そこで本記事では、SDGs投資の特徴やESG投資との違い、市場規模や社会問題解決に向けた重要性などを解説します。
SDGs投資に興味をお持ちの方、SDGsに関する知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。
【注目記事】不労所得は老後に有効なのか。60歳以上で実践する人の割合や定年後の年金収入の実態
1. SDGsとは
SDGs(エスディージーズ)とはSustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsは2015年9月に国連で採択され、「2030アジェンダ」として発表されました。
SDGsの前身である「ミレニアム開発目標(MDGs)」は、貧困や飢餓の撲滅・エイズの蔓延防止など、途上国が抱える問題解決の支援が中心でした。
SDGsは「誰一人取り残さない(leave no one behind)」をスローガンに掲げ、健康と福祉の増進や技術革新・気候変動対策・効率的な都市計画など、先進国と途上国がともに達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。
SDGsの特徴の一つが、政府や国際機関だけでなく、民間セクターである企業が積極的な活動主体となり、参加することが求められている点です。
政府がSDGs推進本部を設置したり、経団連が企業行動勲章を改定したりなど、企業のSDGsへの取り組みを後押ししています。
企業は事業を通じてSDGs達成に向けて活動することで、大きな経済価値を生み出し、ビジネスを開拓できるとされています。
また、近年では環境破壊や人権被害などが企業価値を下落させ、経営を揺るがす大きな問題に発展するケースもあります。
企業がSDGsに取り組むことは、経営のリスクヘッジとも言えるでしょう。