皆さんは今年の9月19日が何の日かご存知でしょうか。
この日は敬老の日です。
小さな頃からお世話になったおじいちゃんやおばあちゃんに感謝の気持ちを込めてプレゼントや手紙を送る方もいるでしょう。
また、最近では高齢者が受け取れる年金額が少ないという経済状況もあり、現金を贈るという方も少なくないようです。
しかし中には「目上の方に現金を贈るなんてマナー違反だ!」と不快に感じる方もいらっしゃるようですね。
少ないと言われる年金収入だけで生活を送る、両親や祖父母を想って贈るプレゼント。日頃の感謝の気持ちを込めて現金を贈ることはあまり良いことと言えないのでしょうか?
そこで今回は、「高齢者世帯の年金収入はいくら?」という点にフォーカスしながら高齢者の年金生活の実態や、年金が少ない場合の備え方について考えていきたいと思います。
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1. 「厚生年金」月平均20万円以上の人の割合は?
それでは、最初に「月平均で20万円以上」の厚生年金を受け取れる方の割合を確認していきたいと思います。
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」による、年金受給額ごとの受給者の分布は下記のとおりです。
また、本記事で紹介する厚生年金の受給額はすべて国民年金の金額が含まれています。
- 1万円未満:10万511人
- 2万円以上~3万円未満:6万6662人
- 3万円以上~4万円未満;11万9711人
- 4万円以上~5万円未満:12万5655人
- 5万円以上~6万円未満:17万627人
- 6万円以上~7万円未満:40万1175人
- 7万円以上~8万円未満:69万4015人
- 8万円以上~9万円未満:93万4792人
- 9万円以上~10万円未満:112万5260人
- 10万円以上~11万円未満:111万9158人
- 11万円以上~12万円未満:101万8423人
- 12万円以上~13万円未満:92万6094人
- 13万円以上~14万円未満:89万7027人
- 14万円以上~15万円未満:91万3347人
- 15万円以上~16万円未満:94万5950人
- 16万円以上~17万円未満:99万4107人
- 17万円以上~18万円未満:102万4472人
- 18万円以上~19万円未満:99万4193人
- 19万円以上~20万円未満:91万6505人
- 20万円以上~21万円未満:78万1979人
- 21万円以上~22万円未満:60万7141人
- 22万円以上~23万円未満:42万5171人
- 23万円以上~24万円未満:28万9599人
- 24万円以上~25万円未満:19万4014人
- 25万円以上~26万円未満:12万3614人
- 26万円以上~27万円未満:7万6292人
- 27万円以上~28万円未満:4万5063人
- 28万円以上~29万円未満:2万2949人
- 29万円以上~30万円未満:1万951人
- 30万円以上~:1万6721人
このデータによると、「20万円以上」の厚生年金を受給している方は全体の16.1%です。
全体の2割弱しか占めていないことから、月平均で20万円以上の年金を受け取る方は少数派であることがわかりますね。
2. 「厚生年金」月平均10万円未満の人の割合は?
続いて、同資料を元に厚生年金が月10万円未満の方の割合を確認していきましょう。
データによれば、厚生年金の受給額が月平均で10万円未満の方は487万6566人です。
全体に占める割合は約30%のため、「20万円以上の年金を受給できる方」よりも「年金受給額が10万円未満の方」の割合の方が圧倒的に多いことが分かります。
3. 自営業者やフリーランスの年金はさらに低い?
ここまでは、主に会社員や公務員などが受給できる厚生年金の受給額について解説してきました。
ここからは、厚生年金の加入対象外である自営業者やフリーランスなどが受け取れる年金、国民年金の受給額について解説していきます。
3.1 国民年金の平均月額
<全体>平均年金月額:5万6252円
- <男性>平均年金月額:5万9040円
- <女性>平均年金月額:5万4112円
3.2 国民年金月額階級別の老齢年金受給者数
- 1万円未満:7万4554人
- 1万円以上~2万円未満:29万3600人
- 2万円以上~3万円未満:92万8755人
- 3万円以上~4万円未満:284万2021人
- 4万円以上~5万円未満:466万3638人
- 5万円以上~6万円未満:776万979人
- 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
- 7万円以上~:188万2274人
国民年金に関しては、多くの受給者が6万円~7万円の年金を受け取っています。
しかしながら、これに上乗せして厚生年金も受給できるという訳ではありません。
会社員や公務員に比べて年金受給額が少なくなりがちな自営業者やフリーランスは、年金以外の老後資金を自分自身で準備しておく必要があると言えるでしょう。
4. 年金だけでは生活が厳しい!私達の老後にどう備える?
今回は、年金受給額の実態について深掘りしてきました。
一般的に夫婦がゆとりある老後生活を送るために必要な毎月の収入は約36万円と言われています。
しかし、今回この記事で確認したように月の年金受給額が10万円未満という方は年金受給者全体の約3割にものぼります。ゆとりある老後生活を送るための収入には少々厳しい結果となっていますね。
さらに言えば年金が月平均で20万円を受け取れることができたとしても、そこから税金や社会保険料が引かれ、実際に手取りで受け取れる年金は20万円を下回っている方は多いだろうということも容易に想像できます。
また、私達はたらく世代が年金を受給できる年齢になった頃には、少子高齢化の影響で社会保険料や税金の負担が増え、今よりさらに年金の手取り額が減るという事も考えられますよね。
将来年金の手取り額が少なくてもゆとりある老後を送るために、自分たち自身で老後資金の準備を始める必要があります。
そのカギとなるのは、ズバリ「資産運用の活用」でしょう。
今はどこの銀行も長引く超低金利で預金しているだけではお金は増えません。投資・運用を活用し効率よく資産を増やすことが今の時代のお金の増やし方です。
資産運用ができる金融商品は多岐にわたりますが、一例で言うならばiDeCoやつみたてNISA、変額保険や個人年金などの活用を検討してみるといいかもしれません。
投資・運用して資産を増やしながら節税効果も期待できるiDeCoは、特に自営業やフリーランスの方にオススメです。
30代や40代など運用期間が長く取れるけど少額から投資を始めたい方には、100円から積立投資ができるつみたてNISAも良いでしょう。(※最低積立金額は金融機関によります)
また、万一のための保障も確保しながら将来に向けて運用しつつ資産を増やしたいという方は、変額保険や個人年金を取り入れてみると良いかもしれません。
もし、将来家族に自分の誕生日や敬老の日を祝ってもらえることがあるとするなら、「生活が心配だから」という理由ではなく「これが好きで喜んでくれると思ったから」という理由でプレゼントを贈って祝ってもらえるようなおじいちゃん・おばあちゃんになれる未来を作る準備を始めてみてはいかがでしょうか。


