まとめにかえて
2022年度の年金受給額が下がる一方、年金の繰下げ受給は75歳まで可能となり、NISAやiDeCoといった国の税制優遇制度もある現代。今後も老後資金を自分で準備することはより求められるでしょう。
ただ日本は30年間平均年収が上がらない状況にあり、また現役世代は住宅ローンや教育資金などの負担大きいもの。
加えて昨今の物価高や、コロナ禍のようにいつ何が起こるかわからないという経験をしているため、老後資金のために貯蓄・運用だけでなく「長く働き続ける」方は今後も増えるでしょう。
35歳でも残り35年間、45歳でも残り25年間、55歳でも残り15年間間働く可能性は高まっています。
また、あわせて考えたいのがどのようなセカンドライフを過ごしたいかや、健康寿命は男性で72.68歳、女性で75.38歳であることなどでしょう(参考:厚生労働省)。
どのようなキャリアを積み、老後どのような働き方や生き方をしていきたいのか、長い目で見たキャリアプランを考えていきたいですね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。