ロスジェネ世代の抱える問題
ロスジェネ世代は、非正規雇用が多いという特徴があります。非正規雇用は、正社員以外の働き方をすべて指し、パート・アルバイト、派遣社員、契約社員、臨時社員、嘱託社員など、さまざまなものがあります。
ロスジェネ世代にどのくらいの非正規雇用がいるのか、2019年に内閣府が発表した「就職氷河期世代支援プログラム関連参考資料」で詳しい状況を確認してみましょう。
2018年時点、就職氷河期世代の中心層となる35~44歳(2022年時点では39~49歳)は約1689万人います。
そのうち正規の職員・従業員は916万人。全体の54%となっています。
一方、非正規の職員・従業員は371万人で約25%を占めています。この内、正社員を希望していながら非正規雇用として働いている人は、50万人という結果になっています。
またニートや引きこもり、就職難民など就職できない人は、非労働力人口219万人のうち、無業者の40万人にものぼります。この結果からも、正規の職員・従業員になるチャンスがなかなかつかめないという状況を窺い知ることができます。
実際に、非正規雇用と正社員では、雇用に期限があったり、賃金が低かったりなど、会社の待遇面において大きな差があります。次は、その差について確認してみましょう。