ロスジェネ世代(40歳代)の約50%が貯蓄額200万円以下
次は、ロスジェネ世代(40歳代)の貯蓄額の平均を金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」でみてみることにしましょう。
もっとも多いのは「金融資産非保有」(27.6%)です。そして、次に多いのは「100万円未満」(10.4%)です。まったく貯蓄がないというのが金融資産非保有となり、40歳代の場合、約4人に1人の割合となっているのがわかります。
また、「100万円未満」(10.4%)、「100~200万円未満」(7.4%)も合わせると、貯蓄額200万円未満の世帯は45.4%となり、ざっくりと40歳代の約半分を占めていることになります。
非正規雇用の待遇では、なかなか思うような昇給がかなわず、貯蓄がしにくい状況もあるかもしれません。
そうはいっても、貯蓄が少ないまま老後を迎えてしまえば、さらに生活不安を感じることになってしまいます。
少しでも若い段階で、家計費の洗い出しなどを行い、貯蓄をする習慣作りに向けた取り組みが必要といえるでしょう。
まとめ
40歳代のロスジェネ世代は、就職するのに苦労した人が多くいます。
しかし、今まで働いてきた経験も相当あります。これからは、豊富な経験を活かし、老後に向けたキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
舟本 美子