ロスジェネ世代とその背景
ロスジェネ世代というのは、1970~1982年頃に生まれ、現時点の年齢は40~52歳の人をいいます。
ロスジェネ世代が就職活動をした1993~2004年頃は、就職氷河期といわれており、就職するのに苦労した時期です。就職氷河期となった背景には、バブル経済の崩壊があります。
バブル経済というのは、1986年12月から1991年2月までの51か月間をいい、その時期は、日本国内の土地などの資産価値が急激に上昇し、株価も大きく値上がりしています。
企業は多くの正社員を雇い入れ、好景気に沸いた時期です。しかし、1991年3月から1993年10月にかけてバブル経済が崩壊してしまいます。不動産価格は下落し、多くの企業が倒産しました。
その結果、景気も大きく後退してしまいます。そのようなことが影響し、その後多くの企業が人件費を抑えようと新規採用を減らし、その代わりに、企業側にとって雇用調整がしやすい非正規雇用を増やすようになりました。
このような状況により、ロスジェネ世代では、正社員として働きたいと思っても非正規雇用として働かざるを得なかった人が多くいるのです。