貯蓄は明確な目標を持ち自分に合う方法で
今回の貯蓄と年収をみると、年収と貯蓄のトップ10には関東が5つランクインし、関西や中部地方など、やはり都市部ほど高い傾向が見られました。
しかし大阪のように、都市の規模と貯蓄が連動しない地域、あるいは年収と貯蓄が連動しない地域もあります。
また幸福度ランキング1位の沖縄のお金事情も興味深いものがあります。幸福度ランキングでは「あなたは幸せですか」という問いに加え、生活満足度、愛着度、定住意欲度の4項目が数値化されています。
「持続度」に重点をおいているため、そもそも貯蓄や年収との相関関係を見出すのは難しいかもしれません。
しかし、「貯蓄を頑張る人が幸せになるわけではない」というのは、多くの人にとって重要なポイントになるのではないでしょうか。
昨今では「老後2000万円問題」なども話題となりますが、遠い将来を不安に思うばかり節約に励んでいると、今目の前の生活が楽しめないこともあります。
今の我慢が、本当に将来実を結ぶのかどうか。ここを見極めるのが重要になります。
老後のお金を考えるのはとても大切ですが、やみくもに貯蓄するだけでは本末転倒になりかねません。今の幸せがあってこその、老後の幸せです。
そのためには「本当に老後に必要なお金」を見極め、「自分に合い、かつ効率的に貯蓄できる方法」に限定することが必要なのではないでしょうか。