2021年の今日、公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2021年7月19日)
国税庁の「令和元年(2019年)分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は436万円。また、厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」では、1世帯当たり平均所得金額は552万円、中央値は437万円とされています。
日頃の暮らしに必要なお金には、もちろん個人差・世帯差があります。とはいえ、上述の統計をみる限り「年収400万円台世帯」を、いわゆる「ふつうの」世帯年収であると考えてよさそうです。
そこで今回は、「年収400万円台世帯」のお金事情をながめていきます。貯蓄額から負債額を差し引いた「純貯蓄額」にもフォーカスしていきます。
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1. 年収400万円台世帯「貯蓄」はどのくらい?
さいしょに、「年収400万円台」の勤労世帯の貯蓄事情を見ていきましょう。
総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参考にします。
※四捨五入の関係で、各項目の合計と「平均貯蓄額」は一致しない場合があります。
1.1 年収400万~450万円(平均年収…423万円)
平均貯蓄額:911万円
〈貯蓄の内訳〉
金融機関…893万円
- 通貨性預貯金:290万円
- 定期性預貯金:286万円
- 生命保険など:228万円
- 有価証券:88万円
金融機関外…18万円
1.2 年収450万~500万円(平均年収…474万円)
平均貯蓄額:813万円
〈貯蓄の内訳〉
金融機関…805万円
- 通貨性預貯金:264万円
- 定期性預貯金:252万円
- 生命保険など:212万円
- 有価証券:77万円
金融機関外…8万円
「年収400万円台」世帯の貯蓄額は1000万円のラインに、あと少しで手が届きそう、といったところでしょうか。教育費や住居費などに家計を圧迫され、なかなか思うように貯蓄がはかどらないというご家庭もあるかもしれませんね。
貯蓄の内訳を見ると、いずれも約6割以上を預貯金が占めています。
次項では、貯蓄と負債をセットにしながら見ていきましょう。