年収600万円台の勤労世帯はいくら貯蓄がある?
最後に総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)詳細結果-(二人以上の世帯)」より、年収600~650万円世帯の勤労世帯の貯蓄・負債額の内訳を確認します。
年収600万~650万円世帯のすがた
- 世帯主の平均年齢 48.4歳
- 世帯人数の平均 3.24人
- うち18歳未満の世帯人員 1.00人
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率 53.7%
- 持家率 76.9%
世帯主は40代後半で、3人家族。うち1人は18歳未満の子どもがいることがわかります。
年収600万~650万円世帯の貯蓄・負債
平均年収:621万円
平均貯蓄額:1119万円
〈貯蓄の内訳〉
- 通貨性預貯金:421万円
- 定期性預貯金:299万円
- 生命保険など:245万円
- 有価証券:124万円
- 金融機関外:30万円
平均負債額:840万円(うち「住宅・土地のための負債」:768万円)
純貯蓄:1119万円-840万円=279万円
平均貯蓄額は1137万円ですが、住宅ローンを中心に負債が847万円あるため300万円弱が純粋な貯蓄といえます。
住宅ローンは家という資産が残るため、単純な負債とは言えない側面もあります。しかし今後も返済が続くという性質上、やはり貯蓄額だけで安心することはできないでしょう。