3. 「経済的に心配していない」80歳以上は67.4%

内閣府が「令和3年版高齢社会白書(全体版)」で60歳以上の者の暮らし向きについて調査した結果では、80歳以上で「困っていない」「あまり困っていない」の合計は67.4%でした。

出所:内閣府「令和3年版高齢社会白書(全体版)」

3.1 年代別・「困っている」「少し困っている」の合計額

  • 60~64歳:32.9%
  • 65~69歳:32.1%
  • 70~74歳:39.0%
  • 75~79歳:33.3%
  • 80歳以上:29.6%

こうして眺めると、若い年代ほど経済的に困る割合が増えることがわかります。一昔前は「定年退職後はのんびりセカンドライフを送る」のが当たり前の時代でしたが、今は働き続けるシニアも多いです。

賃金が上がらない中物価が上昇し、経済的に苦しい思いをしているのは60歳以上でも変わらないのかもしれません。

今後は年金の額もますます減少することが考えられます。晩婚・晩産が進めば、高齢になってから孫の面倒を見るケースも増えるでしょう。

こうしたことを考慮して、老後の資金は慎重に準備する必要がありそうです。