2. 80歳以上の生活費はいくらかかるのか

ここからは総務省の「家計調査報告(家計収支編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、80歳以上無職世帯の生活費を確認します。

調査にあわせて「80歳~84歳」「85歳~」に分けてご紹介します。

2.1 80歳~84歳の支出額

  • 食料:6万3748円
  • 住居:1万5828円
  • 光熱・水道:2万140円
  • 家具・家事用品:9359円
  • 被服及び履物:4311円
  • 保健医療:1万5681円
  • 交通・通信:2万1509円
  • 教育:283円
  • 教養娯楽:1万6490円
  • その他の消費支出:3万9928円

合計支出額:20万7277円

2.2 85歳以上の支出額

  • 食料:6万2383円
  • 住居:1万8398円
  • 光熱・水道:2万249円
  • 家具・家事用品:8974円
  • 被服及び履物:4285円
  • 保健医療:1万5667円
  • 交通・通信:1万5088円
  • 教育:199円
  • 教養娯楽:1万4968円
  • その他の消費支出:3万5210円

合計支出額:19万5420円

合計支出額を見ると、「なんとか年金だけでやりくりできそう」と感じるかもしれません。しかし、「住居費」がどちらも1万円台になっている点に注意しましょう。

調査には持ち家の世帯も含まれるため、0円という回答に引っ張られた結果だと考えられます。老後も賃貸住まいを続ける方は、こちらに家賃分を上乗せして考える必要があるでしょう。

また「介護費用」が加わると、生活費は一気に上がることが予想されます。施設に入居したいかでも変わるので、こうした要素から個別に生活費は変わってくるでしょう。