5. 年金をあまりもらえない人の老後対策
今回は公的年金の受給要件を確認してきましたが、コロナ禍のようにいつ何が起きるかわからない時代です。
老後、年金だけに頼ることはできませんが、受給してから生涯受け取れる年金は老後になっても心強いもの。
「困ったときにはまずは相談」と覚えておき、「国民年金保険料免除・納付猶予制度」の利用を検討しましょう。
また、国民年金の平均受給額をみても分かる通り、「年金だけでは老後生活に足りない」という方もいるでしょう。
老後に向けて「厚生年金に加入する、私的年金に入る、貯金をする、運用をする、仕事を長く続ける」など、さまざまな方法で早いうちに備えるとよいでしょう。
今回のデータを参考に、将来に向けてできることを今から考えてみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2025年9月21日更新)