【60代の貯蓄額】より実態に近い中央値は810万円
同調査によると、60代貯蓄額の平均は2427万円です。平均貯蓄額を見る限り、日本が抱える老後2000万円問題の深刻さをさほど感じられないかもしれません。
しかし、より実態に近いといえる「中央値」に着目すると、老後資金問題の現実を窺えます。
同調査で公表されている60代貯蓄の中央値は810万円となっており、2000万円には到底及ばない金額です。
3000万円以上の貯蓄を持つ60代の割合が22.8%と最も多いことを考慮すると、家庭によって貯蓄額に大きな差があるといえます。
つまり、貯蓄ができている60代は多額の資産を保有している一方、老後資金の不足に悩む60代も多いということです。