30~40代だからこそ時間を味方につけたマネープランを
30~40代の貯蓄や必要となる費用の目安をみると、現実の厳しさが見えました。一方で、30~40代であれば老後まで20~30年以上もの時間があります。
時間はあるものの、必ず老後はやってくるものの。「遠い未来」と考えるのではなく、「この20~30年をどう活かすか」という視点をもってライフプランやマネープランを立てましょう。
日本の場合、平均年収は上がらず、また最近はモノの値上げも続いています。コロナ禍の影響もあり、雇用や賃金への不安を引き続き感じる方も多く、現実は厳しいでしょう。
一方で年代が若いほど転職や副業、スキルアップなどに挑戦しやすいもの。NISAやiDeCoといった運用益が非課税になる制度もありますが、運用に付き物のリスクを比較的とりやすいのも若い年代の特徴です。
長い目でライフイベントを見て考え、今だから自分にできることについて一つずつ考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」
- 内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」
- 日本FP協会「主なライフイベントにかかる費用の目安」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
宮野 茉莉子