厚生年金と国民年金の平均受給額を1歳ごとにみる。ねんきん定期便やねんきんネットとは厚生年金と国民年金の早見表

「人生100年時代」の幕開けとなっている今日。ライフスタイルがさまざまある一方で、老後に対する不安も多種多様です。

中でも、独身の方やシングル世帯といった「おひとりさま」の場合、自分ひとりだけで老後は暮らしていけるか不安になることもあるのではないでしょうか。

老後のお金の情報は、夫婦を前提としている統計が多く、情報が少なくて困っているおひとりさまの人もいるでしょう。

そこで今回は、おひとりさまの場合は毎月いくら公的年金を受給できるのか、男女別に分けて解説していきます。

1. 厚生年金の平均受給額と人数を男女別でチェック

厚生年金は、会社員や公務員、またパートでも会社の規模によっては一定条件を満たせば加入できます。

では、厚生年金のひと月ごとの受給額の分布図を男女別にみていきましょう。厚生労働省年金局の「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。

出所：厚生労働省「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

平均額は以下の通り。

平均額：14万4366円

男性平均が約16万円台、女性平均が約10万円台。男女は6万円となりました。

厚生年金は、加入期間や収入（標準報酬月額）によって、受給額が変わってきます。

女性は、男性より賃金が基本的に少ない傾向にあります。また、育児や介護などで離職したり、扶養内のパートで働いたりする人も多いことから、平均額が男性より少ないのでしょう。

とはいえ、退職せずに仕事を続けたり、給料の高い役職に勤めた女性は、平均額より多くもらえる可能性もあります。ごく少数ですが、30万円以上の年金を受給されている女性もいます。

一方で、扶養内パートで働かれていたり、離職したりした方は、平均額よりも少なくなったり、そもそも厚生年金に加入しておらず国民年金のみだったりする場合もあります。

いずれにせよ、厚生年金だけで毎月の生活費をやりくりするのは難しいでしょう。