5.資産寿命の延伸

65歳の余命も、健康余命も延伸し続けています(図表3)。国では、2040年までに、健康寿命を2016年から+3年以上延伸することを目標としており、この目標に向けて、糖尿病等の生活習慣病の重症化予防、認知症の様態に応じたサポート体制の充実など、幅広い分野での取り組みが推進されています。

図表3 65歳時点の平均余命と健康余命の推移

(資料) 平均寿命:厚生労働省「簡易生命表」「完全生命表」、健康寿命:厚生労働科学研究「厚生労働科学研究 健康寿命のページ」ワークシートから筆者試算。

しかし、日本は引退年齢が諸外国と比べて高いことから、引退年齢を引き上げるための余力が少ない可能性があります。寿命は今なお延伸しており、健康改善とあわせて、若いころから「資産寿命」の延伸に関心をもつことが必要となるでしょう。

参考資料

村松 容子