日本の平均寿命は、世界でも最高水準にあります。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、今年65歳の人の4人に1人が、95歳まで生きるとされており 、まさに「人生100年時代」を迎えようとしています。

1.人生100年時代の到来

高齢化は、現在、多くの国が直面している課題です。

特に、日本は、諸外国と比べて、高齢化のスピードが速いことと、75歳以上のより高齢な人口が増加することが特徴。長生きすることは喜ばしいことですが、今なお平均寿命が延び続けていることから、「資産寿命」すなわち、資金面で制約なく生活できる期間の延伸も達成すべき課題となっています。

年金受給人口の増加にともない多くの国が年金改革を進めており、引退年齢と年金支給開始年齢の引き上げや、公的年金給付を補完する私的年金等の奨励を行っています。