2. 「自分のお金を自分で使い切る」難しさ
一見、「老後のお金を自分で使い切る」というのはシンプルでわかりやすいことに思えます。しかし現実はそう簡単ではありません。
自分の寿命は誰にもわからず、いつまでにいくら使っても大丈夫かが判断できないからです。
仮に老後資金を2000万円貯めたとしましょう。毎月15万円ずつ使うとすると、15万円×12カ月=1980万円。約11年で底をついてしまいます。
65歳に定年退職すると仮定すれば、76歳で貯金を使い切ってしまうことになります。
では毎月8万円にすればどうでしょうか。8万円×12カ月×20年=1920万円。今度は約20年を過ごせることになります。
数字上では計算できても、実際に自分は何歳まで生きる!と決めてしまうのは難しいですよね。
しかし、老後に公的年金と個人年金保険という「収入」を確保できればどうでしょうか。
公的年金と個人年金で生活費をまかなえるのであれば、老後資金の2000万円は娯楽に注ぐことができます。
毎月計画的に生活費に充てるよりも、使い切りに近づくでしょう。「歳をとれば趣味に使うお金は減る」という意見もありますが、実際にはその時にならなければわかりません。
残りのお金を考慮ながらも、思い切り趣味を楽しむことができます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)