5. 突発的な支出に備えた対策も必要

老後の支出には思いがけないものもあります。持ち家の方はリフォーム代が必要になることもありますし、医療費や介護費がかさむ可能性も十分にあります。

こうした費用は、娯楽費以外にしっかり備えておく必要があるでしょう。それでも「自分のお金は使い切りたい」と思うのであれば、すべて預貯金で賄うのではなくいろいろな保険を組み合わせることも有効です。

今は民間の保険でも医療保険や介護保険などが充実してきました。こうしたものをバランスよく備えることで、預貯金が減るのを防ぐことは可能です。

ただし、もちろん保険をかけるには「保険料」が必要です。「保険貧乏」という言葉もあるように、いろいろな保険をかけることで今の生活が苦しくなってしまっては本末転倒です。

どんなリスクには現金で備え、どんなリスクには保険で備えるのか。その見極めが必要になるでしょう。