4. 個人年金保険の落とし穴
ただし、個人年金保険には注意したいこともあります。例えばその受け取り方です。個人年金保険の受け取り方には、大きくわけて3つの方法があります。
4.1 確定年金
被保険者が生存しているかどうかに限らず、一定期間中は年金を受け取れるタイプです。期間中に死亡した場合は、あらかじめ指定した遺族に支払われます。
4.2 有期年金
一定期間のうち、被保険者が生存している限り受け取れるタイプです。期間中に死亡した場合は支払いが終了します。ただし保証期間がある商品の場合、保証期間中に死亡すれば遺族が受け取れます。
4.3 終身年金
被保険者が生存している限り一生涯年金が受け取れるタイプです。死亡した時点で支払いが終了します。ただし保証期間がある商品の場合、保証期間中に死亡すれば遺族が受け取れます。
このうち、前項で解説した「自分の資産を自分で使い切る」ためには「終身年金」が選択肢となるでしょう。
生きている限り受け取れるというのがポイントですが、他のタイプに比べて「保険料が高い」ことに注意が必要です。
長生きに備えた商品である以上、早くに亡くなれば損をするリスクもあるのです。寿命は誰にもわからないため、こうしたリスクは十分に踏まえておく必要があります。